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平成30年度 卒業証書・修了証書授与式を挙行

 3月19日(火)13時から津幡町文化会館シグナスにおいて,「平成30年度 卒業証書・修了証書授与式」が挙行されました。須田校長から告辞が述べられ,続いて森本章治金沢大学大学院自然科学研究科長,矢田富郎津幡町長から祝辞が述べられました。
 須田校長の告辞は,以下のとおりです。

 本日、ここに、石川工業高等専門学校第50回卒業証書授与式及び第18回修了証書授与式を執り行うにあたり、ご来賓並びに保護者の皆様をはじめ、多数の方々のご臨席を賜り、慶びを分かち合えますことを、心から感謝しお礼申し上げます。
 本日、晴れて本科を卒業する193名、専攻科を修了する29名の皆さん、そして、温かく見守り、強く支え続けられてこられました保護者の皆様、誠におめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。入学されてからの年月を振り返り、卒業生・修了生のみならず保護者の皆様にも万感の思いが込み上げていることと思います。
 卒業生の中には、マレーシアからの留学生イーサン君とアミン君、モンゴルからの留学生ナムーン君とバラス君がいます。留学生の皆さんは遠く故郷を離れ、異文化の中で言葉の問題や様々な困難に直面したでしょうが、それらを克服し、勉学に励まれ学業を全うされたことに心から賛辞を贈りたいと思います。
 本校は、「夢に向かって磨き、創り、拓く」の全人教育を建学の精神とし、勉学、課外活動などに積極的に取り組むとともに、日本技術者教育認定機構(JABEE)の認定を受けた、本科と専攻科を縦断する「創造工学プログラム」により、大学レベルの高度な工学教育も実施してきました。その中で、皆さんは楽しかったこと、つらかったこと、うれしかったこと、悔しかったことなど、色々な思いが心をよぎっていることでしょう。もっと頑張ればよかったと反省することもあるでしょう。しかし、皆さんは、無事、この卒業、修了の日を迎えられました。大いに誇りに思ってください。そして、自信にしてください。あわせて、ご家族の方、先生方など、周りの人々の支えにより、この佳き日を迎えることができたということを決して忘れないようにしていただきたいと思います。
  皆さんの人生はこれからが本番です。皆さんは素晴らしい就職先や進学先に4月から巣立っていきますが、これで人生が確約されたわけでは、もちろんありません。そこで、何を考え、何を行い、何を残すか、それが皆さんの生きざまになり、生きた証になります。
  皆さんが在学していた間に世界は急激に、そして大きく変化しました。ヨーロッパでは難民の移動などを背景にEU離脱を決定したイギリスでEU離脱協定案が否決されるなど、混乱を招いています。一方、アメリカでは政権が交代し、対メキシコ国境の壁建設費用等の問題や米中貿易摩擦などこれまた大きな混乱を引き起こしています。近隣諸国においても政情が不安定で不透明さを増しており、我が国を取り巻く世界情勢は刻一刻と変わりつつあります。一方、IoT・AI・ビッグデータに代表される技術革新は進化の一途をたどっており、いまや車の自動運転は現実味を帯びるようになってきました。このように私たちを取り巻く状況が激しく変動する中でこれから生き抜かねばならない皆さんに二つのことをお勧めします。
  ひとつは「挑戦」です。視野を拡げて世界を見据え、社会が何を求めているかを俯瞰すること。その上で、失敗を恐れずどんどん挑戦し、いろいろなことを経験していただきたい。過去と他人は変えられませんが、未来と自分は変えられます。「やる!」と覚悟を決めたものは、とても強いのです。
  もう一つは「常識を疑え!」ということです。ノーベル医学・生理学賞を受賞された本庶佑(ほんじょ・たすく)先生は、気の遠くなるような失敗を重ねた末、体内に侵入する異物に抵抗する免疫ブレーキ役であるたんぱく質の『pd-1』を発見することで、新しい抗がん剤『オプジーボ』の開発へと繋げました。先生曰く、「教科書を疑え!」、「教科書に書いてあることを信じないこと。」、「自分の目で確信ができるまでやる。」、これからは、ちょっと立ち止まり、「それでいいのか?」と批判的に考え「常識を疑う!」ことも必要ということです。
  さて、皆さんの高専生活では、学業に加え、全力で取り組んだ課外活動や様々なイベント、そして海外研修も、キャンパスライフを豊かにしてくれたことと思います。私は校長三年目になりますが、北陸地区高専体育大会、全国高専体育大会、全国高専ロボコン・プロコン・デザコンなどの各種コンテスト、紀友祭や学会発表などを通じ、皆さんの素晴らしい成長する力を確認することができ、うれしく思いました。また、石川高専のホームページにも記載されていますように、皆さんが受賞した数多くの表彰の喜びを分かち合うこともできました。様々な分野からの表彰でしたが、本校が全国的に高い評価を受けていることを実感できました。
  本校は今年で創立53年目になります。昨年までに本校を卒業した約8200名の卒業生は、国内外の様々な分野で活躍しております。本校に対する社会からの高い評価があるのは、何よりも卒業生の社会での立派な活躍の賜物と思っております。皆さんもそれらの先輩の方々のあとに続いていかれるものと確信しております。また、本校の卒業生は互いに固い絆で結ばれております。皆さんも、石川高専で一緒に学んだ仲間を生涯の友として末永く交流を続け、互いに助け合って進んでいって欲しいと思います。それが皆さんにとってかけがえのない財産となります。
  終わりに当たり、ご来賓の皆様に重ねて厚く御礼申し上げますとともに、今後とも本校卒業生・修了生の前途を温かく見守っていただき、ご指導・ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
  卒業生・修了生の皆さんは、今、それぞれの夢と希望を持って、この石川高専から新たな社会に旅立たれようとされています。皆さんが、ご健勝で今後とも研鑽を積まれ、自信と誇りを持って活躍されんことを祈念しまして、お祝いの言葉と致します。                                             
                                平成31年3月19日                               
                                  石川工業高等専門学校長                                     
                                         須田 義昭

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           森本章治金沢大学大学院        矢田富郎津幡町長による祝辞 
            自然科学研究科長による祝辞